皮膚は臓器

実は人間の身体で最も大きな臓器が肌なのです。表皮と真皮の重さで体重の約８％、皮下組織を加えると体重の約１６％とも言われています。

皮膚はとても複雑な構造をしており、頭から足のつま先まで１枚の皮で覆われています。

また、身体の一番外側にあり、他の臓器を下界から守ってくれていますので、外的ストレスや肌に悪影響を及ぼす要因と密接な関係にあり、生活習慣の乱れや、理にかなったお手入れができていないと衰えも早く、老化やトラブルが目立ちやすいデリケートな臓器でもあります。

 

　　　　　　　　　《皮膚の機能》　　　　　　

保護機能	光線や雑菌などの外界からの刺激や、化学物質からの障害を防ぐ。
分泌排泄機能	汗腺から汗を、皮脂腺から皮脂を分泌し、皮膚の表面を覆っている脂肪酸には殺菌作用もある。
体温調節機能	気温の変化に応じて、毛細血管が開いたり細くなったり、血流が変化することで体温を一定に保つ。
知覚機能	神経系と繋がっており、外界からくる温冷感覚、痛覚、圧覚などの感覚を感知する。
吸収機能	油性のものなどの特定物質を、組織を通して浸透させる。
呼吸機能	生化学的に、皮膚組織内で血液と共に運ばれてきた酸素を取り込み、組織内でできた炭酸ガスを放出する。
水分保持機能	乾燥した大気中でも水分を保持し、皮膚の滑らかさや柔軟性を維持する。
ビタミンD形成機能	皮膚に紫外線を受けることでビタミンDを生成する。
角質化機能	皮膚の組織内で作られた細胞は、表皮の外側に達して角質化する。
表現機能	喜怒哀楽の表現や興奮状態により、肌が赤くなったりする。